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佐藤恭子 音楽と日々のあれこれ
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みなさまお元気でしょうか?すっかり久しぶりの更新になってしまいましたが、私は元気にしています!

いろいろと忙しくしているのもあるし、物事に没頭しているときはよけいに、SNSはどうも疎遠になってしまう。(というか、やっぱり直接聞く声や笑顔とかそういう存在の確かさが好きだな。)

それはさておき、ここしばらくは、形になったプロジェクト、現状途中で断念してるプロジェクト、時間のかかりそうなもの、途中まですすんでどうしてもやる気にならなくて放置している企画、エトセトラ、いろいろと同時進行して混乱しつつ、また、創作につきまとう苦悩とも忍耐とも対話しつつ、まあ充実はしていて、兎にも角にも、お世話になっている皆さんに、感謝の毎日です。


来週久しぶりのライブはとてもたのしみで、今回は、初夏に音楽を録音したVirtual Trip PARISという映像企画とのコラボレーションでして、そのことをば。

映像の監督と監修は、作家の辻仁成さん。辻さんといえば、メタモルフォーゼの共作プロジェクトで、辻さんと江國さんが共作で小説を書かれた方法を、音楽に応用できないかな、と、共作のプロセスのヒントにさせてもらったというところで、それを思いついたのが3年前で、そのときは、こういうふうに、作品で関わらせて頂くことがあるなんて想像もしなかったけど、本当に未来ってわからないというかわからないから未来というか。


3年前といえば、ウインブルドン男子シングルスの決勝戦で、私の大好きなナダルさんに負けちゃったベルディハ選手が、Who knows the future years? 今日はたまたま負けたけどこの先の未来はわかんないじゃない?って、試合の後淡々とインタビューに答えてたのが強烈な印象として残っていて(以来、私はベルディハ選手のその日がくることを心待ちにしてるんだけど!)、なんかその言葉をふと思い出したのでした。


3年前があって、だから今があって、そして今から3年後は、どういう自分なんだろう、そして家族や友人、周りのみんなはどうしてるんだろう?かわらないものもかわるものもきっとあって、くらいからはじまって、すごい過去やすごい未来や、自分が存在しない時間、自分が存在する偶然のことを想い、空想にふけるともう、ああ、生きてるって不思議だなぁ、とため息。



あ、辻さんの、パリの日常を捉えた映像は、すごくユニークです。自由な発想でカメラが回っているので、すごく不自然だったり、きれいではないものもあって、その不完全さや静かなエネルギーが私はとても好きになりました。私はパリにいったことないけど、日本にはない色彩感も新鮮。空の色、建物の色、草木の色もすべて違う。

音楽の制作過程で、映像に対する私のイメージと、映像チームやプロデューサーがイメージする音楽に大きく差があることがどんどん浮き彫りになってきて、じゃあ言われるままの傾向の音楽でいいの?と思えば、そこは佐藤恭子の世界観で、とかなるし、もう!!!!!台詞もストーリーもない140分、ジャズという不確定要素の多い音楽からして、録ってみなければわからない時間配分も難しかったし、互いに歩み寄って一定のところで落ち着くまでが長かった、笑。今だから笑。正直未だに笑えない部分もあるんだけど、そこは、たくさんの人の手で作る作品だし、なにより制作チームへのリスペクト。

妥協しないでよかったなと思うのは、同録にこだわったこと。基本的には、いっせいのーで、と、その瞬間に感じた音、発した音がすべて、と、不完全さも不自然さもアンバランスなのも含め、あるがまま、を尊重しました。映像がもっと違ったものだったら、違う方法や音楽を考えたけど、今回は、これしかないな、と。

編成は、リトルオーケストラ、あとは、弦楽器を使ったジャズというリクエストがあったので、コンボにストリングスカルテットに加わってもらったもの、その他に、ソロ、トリオ、など、多種多様。従来のレパートリーからの提供と、今回の書き下ろし、ほかに、基本のモチーフだけ決めておいて、あとは、各々にそれを膨らまして自由に展開し即興で演奏してもらう、というものも(これは、映像スタッフのアイディアで、マイルスの死刑台のエレベーターみたいに、映像観ながら即興演奏というのもありだよね、という意見で思いつき、ただスタジオで映像が流せず、普通にフリーインプロにしたけれど)。すばらしい演奏してくれたみんなに大感謝です。


woodwind: 土井徳浩 吉本章紘 竹村直哉 古野光晴
brass: 田沼慶紀 石川広行 高荒海 駒野逸美
strings: 真部裕 漆原直美 山中裕之 上法閑
guitar: 寺屋ナオ
piano: 佐藤浩一 Aaron Cholai
bass: 安田幸司 古木圭祐
drums: 則武諒 永山洋輔



当初イメージと違うからとボツにされた楽曲も、頑固にレコーディングしたら結局使いたいってなったり、逆に大幅にカットになったりしたのもあったりして、音楽の使用箇所が予定とずいぶんかわり、また、ナレーションも変更になったり、他にもいろんな事情もあるのかな?本当は9月末リリースということだったのだけど、来年に延期ということで、今回はライブだけですが。


今日も秋の日差しと風が心地よいですなぁー。










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