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佐藤恭子 音楽と日々のあれこれ
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あっと言う間にまた冬がきて、時も季節も、いつも待ってくれない、と、痛感!

つい先日、夕方、うちの近所散歩してたんです。

ずーっと寝ても覚めても音楽っていうのは、幸せなことなんだけど、どんなごちそうも食べ続ければ飽きるし美人も三日でなんたらというのとかと同じで、あー、今日はもう一日音楽には触れたくないなぁ…、と目覚めて一番に思ったここ最近のある日のこと、思い立って、早朝から年末の大掃除にとりかかり、午後は、近所のものすごく好きな欧風料理のお店に長々と居座って、久しぶりの、読書。(ここはランチもファンなのですけど、ケーキは特にここ数年で三本の指にはいるヒットというなんともおいしいお店なのです!)

この日のお共は瀬戸内寂聴さん。彼女が、庵で座禅を組んで、心にうつりゆく由無し言的なことを想うくだりを、瞑想中に自分が弔った死者が次々と姿を現し、そんな彼らに懐かしさやあこがれや諸々複雑な感情を抱きつつ話しかける、みたいな、そんな独特の世界観を以て表現してる文章が、秀逸!、いや、これはきっと好き嫌いはあるに違いないのだろうけど、個人的に、とても心にぐっときたのでした。

わび、さび、なのか、それとも、あはれ、なのか、をかし、なのか、仏教的な精神世界のようなものや、日本語の文章の美しさなるものに、何といってよいのかわからないというか、うーん、たとえていうなら、どこまでが自分の肌でどこからが自分の肌に触れてる空気なのかわからなくなるような、そんな感じだろうか。


と、読んでるうちに、たまには散歩してみようかな、という気分になりまして、それは、私にしては珍しい。普段、私は自転車派で、ときどき急にジョギングがマイブームになるくらいなので、作曲家が行き詰まって気分転換に散歩っていうのには、いまいち共感しないのですが。

近所には、大きくも小さくもない、名前からしてまあよくもこう名付けたものだと感心してしまうくらいの平凡で苦笑してしまいたくなるような、川のお手本のような川が流れてて、その川沿いが実にいい景色をもっていて、それが引っ越し好き?の私がこのエリアにここ数年居続けている一つの理由でもあるのだけれど、その日は天気にも恵まれてとりわけ夕焼けが美しくて、冬の寒さと、川沿い特有のひんやり感が、冬は嫌いにも関わらずむしろ心地よいくらい。冷たく乾いた空気にほっぺたが引っ張られるような爽快感?なのか?な。

さっき、季節はまってくれない、なんて書いたばかりだけど、時間が止まったかのような静寂と夕暮れの風景に、風の音、虫や鳥の声、日常の粗雑なそれも含めたあらゆる音が、吸い込まれるというか溶け込んでく、そんな極上の響きと、初冬のせつなさにやさしく包みこんでもらったかのよう。

私は、できないことができるようになったり、頭に描いたイメージを現実に繋いだり、これと決めて着々と手に入れていくことも、遠くの届かないものに思いを馳せることも、それに届くまでのプロセスも、いろいろ好きがあるのだけれど、でも、時に、自分のすぐそばの、いつでも手の届く、その存在が当たり前になっているものだとか、すでにそこにあるものに、きちんと包まれてるっていうことを実感したり、実はこれってめっちゃ贅沢なことやねんな、と、素直に幸せにありがたく想える時間を持つこともまた、すばらしき哉、人生!、と、そんなことをおもった、よき休日でした。

と長々と書いて、青い鳥の物語の教訓を、想う、ははは。

it's a wonderful life.

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