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佐藤恭子 音楽と日々のあれこれ
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うーん、何を書こうかと思いつつ、気づけば月末。書くのは好きなはずなんだけど、最近は専ら筆無精…気長におつきあい頂けましたら。


あいもかわらず、新しい出会いや環境や、永遠の別れや、めまぐるしくいろんなことがあって、日々生きる目的をもつのも、あるいはもたないのも、どちらもそれなりに美しいのだろうかな、と、しみじみ思いながら、散る桜と芽吹く新緑を眺めてみたりしています。


最近の、音楽活動で特記すべきことといえば、新宿PITINNにて2日間のライブを経て、山中湖での3日間の合宿レコーディング。リハーサルもあわせて、一週間かけてじっくり録音に向き合えて、とても充実でした。お世話になった皆様、聴きにいらしてくださった皆様に、心から感謝しています。


レコーディングを合宿にし、また、その前にリハーサルやライブで少しずつ音楽を創っていくと過程を踏めたのは、準備から関わるみんなの労力から費用から、いろいろと大変だったけど、やっぱり正解だったと思うのです。人の手で音楽を創るということの原点を再考できたと思うし、なによりも、音楽が、日々の生活の延長線上に、喜怒哀楽と共にある、ごく普通のあたりまえなこと、と、心から実感できたことも、よかったです。寝食や生活を共にすることで生まれる信頼感や、皆で一つの作品を創るという達成感も、深いところで、作品に色濃く反映されると感じます。


今回の録音は、メンバー皆に意見を出してもらって、結局、今までライブを重ねて創ってきた延長線上で、その良さを作品に残すというコンセプトで録ったので、いっせーのーでー、と、どの曲も演奏は基本的にワンテイク。作品のクオリティや各々の体力的、精神的負担を減らすということを考えると、もっといい録音方法がたくさんあるとは思いますが、不完全さや時に存在するミスをありのままに残すのは、愛おしい人の短所や欠点が、だからこそ逆に愛おしかったり好きだったりするのに近い感覚で、なんかよいなと思うのです。(まあ、なんでそんないばらの道に自ら向かうかね?と、みんなに苦笑されましたが、ははは。)


ただ、標高が違うところでの長時間の録音は体力的負担も大きく、そんな中、誰かがミスをするとやり直し、という、他の人の気力体力集中力まで奪いかねない一蓮托生的なところで、私はもう途中から祈るような気持ちで録音に向かっておりまして、最後は、皆さんの精神力に本当に助けられたという…、男の人は、女は強いっていうけど、やっぱり、オトコの強さにはかないませんぜ!みんなめっちゃオ!ッ!ト!コ!マ!エ!と、そのようなことをもこっそりと実感したのでありました、笑。



そういえば、キース•ジャレットが、自身のトリオのコンセプトについて語っていたのを、ずいぶん前に手帳にメモしてたなーと、引っ張りだしてきたのだけど、多分、もう絶版と思うので、下記に。(私も読みたくなったら図書館で期間限定で取り寄せてもらう本なのです。)メモの写しなので、原文と若干ちがうのかもしれませんが…。


*****

現代の種族の言語としてジャズの世界で生き残っている最後のものは、ビッグ•バンドの音楽だと思う。今はビッグ•バンドもすたれてしまっているけれど。だから、我々は同じような”種族”の言語を保存しようとしているわけだ。なぜかというと、ビッグ•バンドではみんなが同じ人生を送っていたんだ。まったく同じ人生というわけではないけれど、生活を共にしていた。価値観も同じであり、音楽に対してもみんな同じように理解していた。それが彼らの世界だった。僕にとって種族の言語とはそういう意味を持っている。

*****


とすると、今回の録音は、ジャズがリアルでない、その文化圏から遥か遠いここ島国ニッポンで生まれ、どちらかというとおそらく、ポップスやアニメ、ゲームの音楽で育ち、たまたま出会ってしまったジャズ!カッコいい!なーんて演奏し始めて、でも、ジャンルや時代や音楽形態に拘らず、心にぐっとくるものならなんでも好きだし、聴いたことのない新鮮な響きに貪欲、とよい意味でミーハーな、そんな名手達の共通言語に触れることができるもの、といえるのではないでしょうか。
 

あとは、無事にリリースして、たくさんの人々の手に届けば、と、それだけです。



追伸、
海でリフレッシュ。アー写のワンピースは普段着に(笑)







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